「世界に挑戦する腕時計」というコンセプトのもと、国内外で「高品質の腕時計」を次々と生み出している「グランドセイコー」は、「セイコーグループ」が展開する「最高級ブランド」ですが、「高級時計のグローバル市場」で躍進を続け、その存在感は増すばかりです。
これまでは、スイスの名門ブランドが席巻してきた市場ですが、「ロレックス」や「オメガ」に比肩するほどに成長しつつあるようです。
なかでも、大きく風穴を開けているのが「世界最大市場」である「アメリカ」です。
主戦場である「5000〜7000ドル」の価格帯では、今や「グランドセイコー」は「ロレックス」などと並びランキング上位に食い込んでいるのです。
「セイコー」は2010年頃から「グランドセイコー」を本格的に海外展開していますが、2017年には「グランドセイコー」の「ブランド独立化」を宣言し、文字盤から「SEIKOロゴ」をなくし、12時の位置に「Grand Seikoロゴ」を新たに配置するなどして、より高級感のあるブランドとして「再定義」し、さらには、「高度な職人技術」と「日本らしさ」を感じさせる「独自のデザイン」などを前面に打ち出した「ブランディング」を展開することで、
とりわけ「品質・技術力」に関心の高いシリコンバレーの「IT技術者」など、20代半ばから40代で経済的に余裕がある若年層からの支持を獲得したのです。
「グランドセイコーは自分自身を楽しませるための時計」
「他のブランドは他人を感動させるために買う時計」
各種SNSやYouTubeなどでは、上記のような標語も浸透しており、スイス製の高級時計「ロレックス」などとは異なる顧客層の開拓を続けているのです。
今日日の日本の若者たちは、高級時計などには興味を持たない方が多いように感じますが、どうやら世界では異なるようですね。
ちなみに、私、腕時計は3本持っているのですが、1つは祖父から譲り受けた「キングセイコー」。
もう一つは父から譲り受けた「グランドセイコー」。
そして、最後の1本は自身で購入した「Apple Watch」なのであります。