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岩田 徹

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第262回 過去と未来

2025/12/26

アメリカのメジャーリーグへの移籍を希望していたヤクルトの村上宗隆選手。
2年総額3400万ドル、日本円で約54億円でシカゴ・ホワイトソックスと契約し、
来シーズンからはメジャーリーガーとしてプレーすることが決まりました。

高校を卒業したプロ1年目の9月に1軍初昇格とともに初打席初本塁打。
2年目には全試合出場、36本塁打、96打点でセリーグ新人賞。
5年目は王貞治さんを超えるシーズン56本塁打。令和初の三冠王。
6年目にはWBCで不振に陥るも、準決勝でのサヨナラタイムリー。決勝での本塁打など世界一に貢献。
7年目は本塁打王と打点王の二冠。
8年目はコンディション不良で欠場が続き、後半戦にようやく復帰。
出場試合数は56試合ながらもリーグ3位の22本塁打。
輝かしい成績を残し、いよいよアメリカへ渡ります。

所属予定のホワイトソックスは2年連続最下位と低迷しているチーム。
昨年はメジャーリーグ史上最悪の121敗。
チームは立て直しを図っている最中です。
入団会見でホワイトソックスを選んだ理由について問われた村上選手。
「僕にすごくあっているな、と思いましたし、何よりこれからのチームだと思うので、
これからのチームの一員になることは僕はすごく好きなので、それが決め手でした。
負けてきたという情報は知っていますけど、過去のことなので、これからどう勝つか
というのは僕もチームの一員になりますし、僕たちで話し合って僕たちで前に向かって
勝ちに向かってストーリーを作り上げていければと思います。
スタートするにあたって、このチームは僕は一番いいなと思いましたし、
これから勝てるチームになると思う。それは僕がヤクルトに入った時もそうでしたし、
高校に入った時もそうだった。僕の人生のスタートのような気持ちになれたので選びました。」と話しました。
ヤクルト時代は2年連続最下位というところから2年連続リーグ優勝を果たしました。
高校時代は甲子園出場も果たしました。

自分が所属するまでの過去は過去で事実として理解はしているが、
自分が所属した後に新しい未来を作っていくのだ、という自信と気概。
入団会見で慣れない英語を使い、時折笑顔を交えながら真剣に話す姿を見て、
ますます村上選手を応援したくなりました。
変えられない過去に捉われず、未来を変えていく思考。
見習っていきたいものですね!

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