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金山 正明

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第166回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2024/04/28

Funny Maker 代表 中川雄介様(其の2)

今回の対談は、Funny Maker代表の中川雄介様にご協力頂きました。
Funny Maker中川様は金融機関での経験を活かし、社長の夢や目標を実現する財務パートナーとして社長の右腕業を中心に事業展開されています。
今回はFunny Maker様のキャリアについてお話しを伺います。

金山:先週は現在の事業についてお話しを伺いましたが、中川様のキャリアについてお話しを聞かせて頂けますでしょうか。

金融機関で歩んだ13年半のキャリア

僕の経験からいきますと、金融機関で13年半働いてたんです。
金融機関の人間ってだいたい最初は町にある支店みたいなところに配属されて、外回りを何年か経験して30代半ばから後半ぐらいになったら本部機能とか本部の部署に移動してというのが多いんです。
私は少しキャリアステップが変わってまして、外回り中に交通事故に遭ったんです。
入社から3年目ぐらいでした。
2年間は融資の事務作業みたいなことをしていたんです。
その後に外回りになったんですけど、外回っている時に車と激突しちゃいまして。
1ヶ月ぐらい丸々入院するほどの大変な事故だったんです。
ボルトが入ってたんで、先生にしばらく原付バイクで外回るのは避けた方がいいと言われまして、本部に移動になったんです。
そこから7年間くらい、金融機関の中の財務の仕事をすることになったんです。
金融機関ってお金を預けていただくことが調達手段になるので、一般企業さんのお借り入れと社債発行と同じ位置づけなんですけど、それをどうやって運用して金融機関の利益を出していくのかというのを管轄する部署に20代の半ばくらいから入りまして、30過ぎくらいまでその部署にいたんです。
そこで監査法人との応対だったり、自分の金融機関の決算書を作ったり、確定申告書を作ったりと。金融機関の中のお金の業務をずっとやってきたんです。

金山:金融機関のキャリアで言うと出世街道ですよね?
なぜ独立を決意されたんでしょうか。

もともと中小企業を支えたいという気持ちが強くて信用金庫に入ったんです。
リーマンショックの時に就職活動してたんですけど、内定切りというのが世間を賑わせた時代です。
日本の景気の悪さを如実に感じました。
学生時代から中小企業診断士の勉強をしていたんで、中小企業が日本企業の99.7%だとか、従業員の7割は中小企業で働いてるといったことを知っていたんで、直接中小企業を手伝っていける金融機関を選んだんです。
そういう思いが強かったので、財務の部署に行ってる間に中小企業診断士の資格を取得しました。
それからお客さんを直接サポートしたいからといって会社とめちゃくちゃ交渉しまして、お客様をサポートできるコンサル部署に異動させてもらいました。
それから3年間お客様サポートをするのですが、ここで独立するきっかけとなる出来事が2つあったんです。

ヨガスタジオのオープンと補助金のお仕事

一つのきっかけが、うちの妻がコロナ禍にヨガスタジオをオープンしたんです。
僕その時すごく天狗になっていまして。
金融機関の中で財務を7年間もやっていましたし、評価も頂いていて出世ペースもありがたいことに早かったんです。
コンサル部署でも仕事をしていたんで、自分でも経営できるとめちゃくちゃ思っていたんですよ。
それで、やってみたら全然うまくいかなくて、自分が今までやってきた事業計画って本当に絵に描いた餅を作っていただけで、あんなものは全然意味がないんだと痛感したんです。
それと同時にお金が苦しくなってきて、夢を追えなくなるんだというのを痛感したんです。
二度と自分と同じような思いをする人を増やしたくないなと思いまして、金融機関で求める以上の水準を提供しだしたんです。
マーケティングとかも勉強し直したりしまりて、するとお客さんすごく喜んでくれるようになったんです。
ただ金融機関では、そのレベルでサービスを標準化することができないからやめてくれと言われたんです。
それだったら全然社会は良くならないじゃないかと思って辞めようかなと思ったのがきっかけの一つだったんです。

もう一つは、コンサル部署の時に僕がやっていた補助金のお仕事だったんですよ。
補助金を申請する時に事業計画を作って、それが認められて補助金を得られるわけです。
合計おおよそ100社近くの事業計画を作ってきました。
でもその事業計画を作った後に僕はコンサル部署にいたので、日常のお付き合いというのは各支店の担当者がお客さんのところにいくわけです。
僕は補助金を取ったらお客さんとのお付き合いがなくなるんです。
コロナが起きて数年間経っているじゃないですか。
僕がお手伝いさせて頂いて、後で補助金を取られたお客さんの決算書を見ると、何も改善されてないんです。
何も改善されていないどころか悪化してるんです。
お客さんが考えておれることをただ文字に起こして事業計画として体裁を整えるだけじゃ全然企業は良くならないんだってすごく痛感しました。
僕も補助金を取るための事業計画を作っていることが多かったんで、それは諸悪の根源だなと思って、やっぱりお客さんの目指している理想に向かって5年、3年、1年、どう事業を行うのかといったようにバックキャスティング型で事業計画を作らないと全然使い物にならないと思ったんです。
そして、そこに自分の人生かけようと思って独立を決意しましたね。

金山:中川さんのお客さんを思う強い気持ちが伝わってきますね。
次週は中川さんが描くビジョンについてお話し聞かせてください。

会社情報

事業所名:Funny Maker
所在地:奈良県大和高田市幸町2-33-403
HP:https://funny-maker.com/
事業内容:
社長の右腕サービス「BANTO(バントー)」
後継者支援サービス「WAKATONO(ワカトノ)」
No.2育成サービス 「KOBAN(コバン)」

クライアントの「理想実現パートナー」として、最大限の効果を出すために、我々は次の強みを活かしてサポートをします。