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高松 秀樹

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第229回:製品第一主義の旅

2025/05/03

世間では、大型連休が始まり、「全国の観光地」が賑わいを見せているようですが、「ホテル代の高騰」が旅行者たちを悩ませています。

とりわけ国内外で「抜群の人気」を誇る観光地「京都」では、元々の「インバウンド需要」の増加でホテル代が上がっていたことに加え、「ゴールデンウィーク」と「大阪・関西万博」が加わったことで、さらに宿泊費が高騰し、お得に泊まれる「車中泊の旅」の需要がジワジワと拡がっているようなのです。

「なるほど、車で京都を目指すのも良いな!」などと京都好きな私ですが、次回は「ニンテンドーミュージアム」を訪れてみたいのです。

同ミュージアムは、2024年10月、京都府宇治市にオープンしましたが、「任天堂」がこれまでに発売してきた数多くの製品を通して、同社の「娯楽の歴史」と「ものづくりへのこだわり」を知り、体験できる「広報施設」です。

かつて「宇治小倉工場」だった建物をリノベーションして作られたのですが、同工場は、トランプや花札の製造、ゲーム機の修理などを行っていた場所であり、「任天堂のものづくりの原点」とも言える場所。

その歴史的な背景を活かし、ミュージアムでは「明治時代の創業期」から最新のゲーム機まで、任天堂の製品や資料が展示されているのです。

他の企業ミュージアムと比べて、特徴的なのが、開発者や経営者といった「人」よりも、製品や技術といった「モノ」に焦点を当てているところ。

企業ミュージアムにありがちな、創業者や開発者の写真やプロフィールなどは館内にほとんどなく、「製品そのものの魅力」を伝える展示が中心なのです。

このような展示方針は、任天堂の「製品第一主義」を象徴しており、同社の哲学を体現しているのです。

モノづくりの歴史、マインドを触れる旅、次回こそは訪れたいのであります。