寒い季節となり、全国各地でマラソン大会が毎週のように開催されています。
フルマラソンは42.195キロ。
東京駅を起点として考えると八王子駅までが42.2キロ。
埼玉方面に向かうなら桶川市役所が42.9キロ。
千葉方面なら千葉駅が42.3キロとのこと。
いずれにしても果てしない距離です。
私はこれまでに9回、フルマラソンに参加し完走していますが、
30キロを過ぎると足が攣って動けなくなり、
完走というよりは完歩するような形です。
スタート当初は軽快で、今回は最後まで走れそう、といつも思うのですが、
途中から雲行きが怪しくなり、体が思う通りに動かなくなってしまいます。
普段の練習の時からもそうですが、
走っている時は色んなことが頭に浮かび、さまざまに思考を巡らせることができます。
調子がいい時は周囲の景色の変化も楽しめますし、
思い悩んでいたことも解決に近づくくらい、頭がクリアになります。
ですが、呼吸や体が厳しくなってきた時は徐々に思考がマイナスになっていき、
景色が変わらなく見えてきて、一向に距離が進まなくなったり、
ペースが遅くなって苦しくなったりします。
しんどいな、厳しいな、やめようかな。
そもそも何で苦しい思いをして走っているんだろう。
そんな思考に陥ります。
そうすると体がより動かなくなり、立ち止まってしまいます。
42キロという距離は、当然体力的に鍛えていないと走り切れませんが、
一方で精神面も鍛えておかないといけません。
思考がマイナスになると体にダイレクトに影響します。
結果、自己記録に到底及ばないような成績になったり、
途中リタイヤというような結果になってしまいます。
ダニエル・キムさんが提唱する組織運営の法則で、成功の循環という考え方があります。
これは関係の質が良くなると、考え方が前向きになり思考の質が向上する。
思考が前向きになると積極性や主体性が生まれ、行動の質が向上する。
行動の質が高まると成果が出て結果の質が向上する。
結果が良くなることでさらに関係の質が向上する。
という循環の法則です。
マラソンにおける思考の質の低下は体の動きを悪くし、
ペースダウンや立ち止まることに繋がります。
そうなると結果は悪くなります。
苦しい時、厳しい時、壁にぶつかった時。
そんな時にどういう思考が持てるか。
マラソンも仕事も組織運営も、同じことが言えますね。