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加倉井 正和

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第264回 良いお年をFinal

2025/12/30

本日は12月30日。
2025年も明日まで。

この時期になると交わす挨拶の言葉「良いお年を」。

「良いお年を」は「良いお年をお迎えください」を略した言葉です。
何かと慌ただしい年末を無事に過すごし、良い一年の始まりへの願いや、年内にすべき事を済ませてすっきりとした新年を迎える願いが込められた年末の挨拶です。

目上の人に年末の挨拶をする際は「良いお年を」だけではくだけた印象になるので「良いお年をお迎えください」と略さず伝えるほうが丁寧です。

「良いお年を」という挨拶をいつ頃からいつまで使うかというと、12月中旬ごろから30日までで、大晦日の31日には使わないとされています。
その背景には、日本の古くからの慣習で、年内のことは30日までに済ませ、大晦日は新年を迎える準備が整った日という考え方があります。「良いお年を」には、「大晦日までに用事を片付ける」意味合いも含むため、31日には使わないと言われています。

大晦日に年末最後の挨拶をする場合は、「本年も大変お世話になりました」と、年内のお礼を述べ、「来年もよろしくお願いします」と、今後も良い関係を続けていきたい気持ちを伝えるのがよいでしょう。

「良いお年を」は、お祝いの言葉ではないため、言う本人が喪中の場合は使っても問題ありませんが、気になる場合は「来年もよろしくお願いします」などにとどめておくとよいかもしれません。
一方、相手が喪中とわかっている場合は、控えておく方が無難です。
「本年はお世話になりました、来年もどうぞよろしくお願いいたします」などと言いましょう。

それでは、みなさまどうぞ良いお年をお迎えください!

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