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第285回 社長の耳には届かない「現場の本音」を吸い上げる! 成長の糧に変える面談術
2026/06/03
組織が成長し、
人数が増えていくほど、
経営者と現場の距離は
物理的にも心理的にも
離れていくものです。
社長が
「うちは風通しが良い」
と思っていても、
実際には
現場の些細な違和感や不満が、
社長の耳に届く前に
止まってしまっているケースは
少なくありません。
人事の支援を行う中で
私が重視している
「社員個別面談」は、
こうした組織の目詰まりを
解消するための
極めて有効な手段です。
以前、ある企業で
入社したばかりの新入社員2名と
面談を行った際のことです。
入社後のギャップについて
尋ねると、
一人の社員から
意外な本音が
こぼれました。
研修では
「挨拶が基本だ」
と厳しく教わったのに、
現場に入ってみると、
挨拶をしても
全く返してくれない先輩社員がいて
戸惑っている、
という内容でした。
これは、
新入社員からすれば
大きな不信感に
繋がりますが、
忙しく働く既存社員や経営層は
なかなか気がつけないポイントでした。
私はすぐに
役員会議の場で
この事実を社長に共有しました。
社長も即座に
「それはまずい」
と危機感を持ち、
挨拶の徹底を
全社に指示しました。
このように、
社長が
直接知り得ない現場の
一次情報を吸い上げ、
即座に経営判断の材料として
共有できることが、
個別面談の
大きなメリットの一つです。
なぜ、現場の社員は
私のような
外部の第三者の方が
話しやすいのでしょうか。
それは、
上司や社長に対しては
「角が立つのではないか」
「評価に響くのではないか」
という不安が先に立ち、
本音を隠してしまうからです。
第三者という中立的な立場で、
かつ適切な
信頼関係を築いているからこそ、
社員は安心して
現場の「真実」を
口にできるのです。
個別面談には、
もう一つの
重要なメリットがあります。
それは、
社長が直接話すと
生々しくなってしまう
デリケートな話題、
例えば給与や評価などの
「お金」に関する話や、
社長自身の強い想いなどを、
第三者の視点を介して
スムーズに
伝えられることです。
世間一般の相場や
他社の事例を
引き合いに出しながら
「社長はこういう考えで
この仕組みを作っているんだよ」
と翻訳して伝えることで、
社員の納得感は
格段に高まります。
経営者が
現場の状況を正しく把握し、
現場が経営者の意図を
正しく理解する。
この双方向の橋渡しが
うまく機能すれば、
組織の歯車は
再び力強く噛み合い始めます。
最近、社員との距離を
感じるようになった、
あるいは
組織の活気が
以前より落ちてきたと感じている
経営者の方こそ、
あえて第三者の手を借りて、
現場の「生の声」に
耳を傾ける場を
設けてみてはいかがでしょうか。
そこに
見落としていた
成長のヒントが
必ず隠されているはずなのです。
【社外人事部長メディア】
●Apple Podcast
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1770960655
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