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深山 敏郎

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第145回 困ったときの老荘だのみ エピソード45

2024/03/26

毎回老子の言葉をひとつずつご紹介しています。
コラムの144回目では、「無有は無間に入る」について検討してきました。
最も柔軟なものは最も堅いものを制するのです。
今回は「欲がすぎれば損をする」です。

「欲がすぎれば損をする」とは何か

今回は老子の言葉「欲がすぎれば損をする」の意味をご一緒に考えましょう。
老子は言います。
地位と命で大切なのはどちらであろうか。
財産と命ではどちらが有難いか。
得ることと失うことではどうか。
欲がすぎれば、大損をする。
蓄えすぎると、失うものも大きいのです。

もしわれわれが控えめにしていれば恥を受けず、限度を知っていれば、危険もない。
われわれは安泰である、と老子はいうのです。

気づいた時には「こんなはずじゃなかった」の連続

わたしたちは一所懸命に学習し、一所懸命仕事をします。
もちろん周囲からそうは見えない場合もあります。
自分なりに、という意味です。
若い頃は誰でも夢に向かってまっしぐらです。
れが悩みながら、あるいはとても小さな前進であっても。
一所懸命になればなるほど、ものごとを客観的に観ることはできづらいのです。
悩み、苦しみ、心の中で他人をそしる。
中には世の中が悪いから…とすべて他責になるのです。

しかししばらくすると、得たものを失う不安に満ち、悩み、苦しみ自らの精神をを傷つけることがあります。
まさに、「こんなはずじゃなかった」の連続です。

STOP-LOOKで自分をふり返る

STOP-LOOKとは、立ち止まって振り返るという意味です。
つまり自省をするプロセスです。
欲が強すぎて失ったもの、自らの幸せに気づかず他責になること、つまり尊大になり他者を見下そうという意識。
それこそが私たち自身を傷つける害悪なのです。

主観をなるべく、難しいとは思いますが、捨てて自らを客観してみるとき、多くの苦しみや被害者意識から解放されるのではないでしょうか。
私たちには欲があります。
ただし、それが強すぎないか、時々立ち止まって振り返ってみましょう。

本コラムが私たちの日々の悩みを和らげ、深く自省するきっかけになれば幸いです。

「老子」に関しては、徳間書店「中国の思想」第6巻 「老子・列子」を参考にさせていただきました。

レジリエンスの高い人の特徴を詳しく知りたい方は、拙著:「レジリエンス(折れない心)の具体的な高め方 個人・チーム・組織」(セルバ出版)などをご覧いただければ幸いです。

(筆者:深山 敏郎)
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