世間では衆議院選挙真っ直中。
裏金問題が焦点になっていますが、実際に選挙民はそんなに裏金問題に関心があるのかなぁと思ったりもします。
一部の政治家のモラルの問題であって、裏金問題がなくなったからといって、国民の暮らしがよくなることに直結するわけではないですし。
物価高対策や高齢者対策など、もっと生活に直結することが大事ではないかなと。
有権者はホンネの部分では、そこが大事だと思っていると思います。
裏金問題が前面に出すぎると、本質がぼやけてしまう気がします。
勿論、裏金問題”は是正すべきという大前提ではありますが、ネットのニュースや記事を見ていても、裏金問題ばかりが目についてしまいます。
どういう結果になるかは予想がつきませんが、トータルとして、いい方向に向かうことができる結果になるといいですよね。
毎回、大きな選挙が行われる度にいわれているのが、若者をはじめとした政治に無関心といわれる人たちにどうやって選挙に参加してもらうのか、投票率の向上ですね。
その代表的なキーワードがインターネット投票制度ではないでしょうか。
インターネットにアクセスできる場所なら、どこからでも投票が可能なわけですし、時間の制限もないので、投票所に行く必要がなくなります。
仕事が忙しい人、高齢者やその家族の方、病気や障がいで移動が困難な方には、ありがたいかもしれません(少なくとも出張が多い私はそう感じます)
ただ、インターネット投票にしたからといって、そもそも政治に関心がない人は、同じかもしれませんね。
それよりも、今少しずつ広がってきているのが「センキョ割」選挙に行った人が特定の店舗や企業で割引や特典を受けられる制度です。
選挙に参加した証明として、投票済証明書をもらうか、投票所の看板と一緒に写真を撮ることで、参加店舗で特典を受けることができます。
飲食店での割引やドリンクサービスとかですね。
またこの制度は、選挙権を取得する前の青少年も模擬投票として参加できるようです。
子どものうちから政治参画意欲の醸成をしていくという点では興味深い取り組みだと思います。
なかなか進展しないインターネット投票ですが、有権者だけでなく、国(自治体)としても大きなコストダウンにつながるのは明白です。
従来の紙を使った投票にかかる印刷や郵送のコストの大幅削減、投票所の設置や運営にかかる費用も削減。
ポスター掲示板も今より減らせると思うので、政党にとってもありがたいはずです。
また集計も早くなりますね。
集計する人も最小限でいいですし、開票作業の遅れや人的ミスが減少します。
力のある政治家が選挙当日20時で「当確」が出ますが、あれが「当確」ではなく「当選」の表示をすることも可能になります。
と、あくまでうまくいく場合の前提ですが、そうは簡単にいかないですね。
インターネット投票にはいろんなリスクやハードルがあります。
昨今のDX化で常に話題に上がってくる「情報格差」インターネットにアクセスできない人、技術的な知識が少ない人にとっては、ネット投票は参加が難しいです。
ここをどうサポートするのか。
また識者がよく言っているのは、 インターネット投票の場合、監視下のある環境で投票する可能性があり、他の誰かに投票をされたり、投票を強要されるリスクもあります。
この点は、いろんな対策があるようですが、議論の必要はありそうですよね。
いくつかの質問に回答すると、自分の考えに近い政党や候補者を絞り込めるというサイトがあります。
こういったツールも、政治をわかりやすくするという点では、どんどん活用できればいいですし、もっと進化してもいいのではないかと思います。
政治への参画意識、また政治そのものの質を高めていくという点において、インターネットを更に活用していくべきではないかと感じた今日この頃です。