2025年7月30日。
日本列島の広範囲に津波が到達し、各地が“混乱の1日”に見舞われました。
大きな被害もなくホッと一安心したのですが、災害時の「情報伝達」と「物資供給」の難しさについて考える機会となったのであります。
これまでの災害を思い返すと、被災地の孤立、道路の寸断、そして支援の届かない集落、なかなかに困難な壁が何度も立ちはだかるのですが、そんななか、先日、注目されたのが「NTT東日本」による「ドローン」を活用した「物資輸送の実証実験」です。
舞台は静岡県川根本町。片道8キロ、標高差1200メートルという過酷な山間地へ、20kgの荷物を安定して届けることに成功!
このルート、実は通常の車両輸送だと1時間以上かかるが、ドローンなら20分足らず。
バッテリー残量にも余裕があり、往復輸送も視野に入る性能を見せたようです。
この「挑戦が持つ意義」は大きい。地震・大雨・大雪によって孤立が頻発する日本の山岳地帯において、ドローンが「最後のライフライン」になる可能性が高いからです。
「NTT東日本」は、通信インフラ企業としてだけでなく、地域防災の最前線に立つパートナー企業へと進化中。
単なる物理的輸送だけでなく、光回線や5Gを活用したリアルタイムな情報収集・連携といった総合力が、この実証実験の背景にはあるのです。
今後の課題は、「悪天候時の飛行安定性」や、より重い「医療機器や患者本人の搬送」への対応などが挙げられます。
ですが、「空の道」という未開拓のインフラが、すでに現実味を帯び始めている今、災害大国・日本にとって、このテクノロジーは“希望の翼”と呼ぶにふさわしいのかもしれませんね。