第230回 対話さえできれば、拗れた関係は解決できる!
2025/09/29
自走組織の仕事でさまざまな企業に入ってみると、必ずといっていいほど出会う現象があります。
それは『上層部と一般社員の捉え方が、まるで違う』ということです。
お互いに「自分が見えていることこそが事実」だと思い込み、相手を理解しているつもりになっている。
だから、どこまで行っても噛み合わず、同じ出来事を見ていても受け取り方はバラバラ。
そして、関係はどんどん拗れていく…。
これは決して珍しいことではなく、どの職場でも起きている『日常』です。
上層部には経営の視点があり、社員には現場のリアルがあります。
どちらも正しいし、それぞれ大事な視点です。
けれど問題は、『相手も自分と同じように見えている』と無意識に思い込んでしまうこと。
その結果、相手の言動にイライラしたり、「なんでわからないんだ」と腹を立てたり…。
そんな小さな積み重ねが、やがて大きな不信感に変わってしまうのです。
実は『対話ゼロ』
「うちは対話してる方ですよ」と言う会社も少なくありません。
ですが、実際に中を見てみると、
・言葉のキャッチボールにとどまる会話しかしていない
・そもそも会話にすらなっていない、当然、対話はゼロ
こうした組織がほとんどです。
なぜなら、対話という習慣そのものが存在しないからです。
ここで整理しておきましょう。
・会話:言葉を交わすこと。情報のやり取り。
・対話:自分の感情や考えを『言語化』し、それをお互いに理解し合うために深めていくこと。
つまり、ただ話しているだけなら会話。
心や考えを共有し合い、理解を深めていくプロセスこそが対話です。
多くの職場では、この違いを理解しないまま「対話しているつもり」になってしまっています。
一見こじれて、どうしようもないように見える関係性でも、対話さえできれば不思議なくらいシンプルに解決します。
なぜなら対話とは、「相手を変えること」ではなく「お互いに見えていなかったものを見えるようにすること」だから。
上層部と社員の認識のギャップも、日常的なすれ違いも、対話という習慣さえあれば自然にほどけていきます。
まとめ
自分理解にも他者理解にも、必要な『対話』なのですが、その習慣がないばっかりに、とてももったいないことが、多く起こっているのです。
必要なのは会話ではなく、対話。
この違いを理解し、日常に取り入れるだけで、組織の空気は驚くほど変わります。
あなたの職場は、本当に『対話』できていますか?
対話が生まれた瞬間、組織はガラッと変わります。
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