アメリカのメジャーリーグはポストシーズンに入り、
ワールドシリーズでのチャンピオンを目指しての戦いが続いています。
ポストシーズンとは、
アメリカンリーグ、ナショナルリーグ東地区、中地区、西地区それぞれの王者と、
地区優勝を逃した勝率上位3チームの計12チームが
トーナメント形式で優勝を目指す戦いです。
昨年のチャンピオン、ロサンゼルスドジャースも連覇を目指して戦っています。
ドジャースには大谷選手、山本選手、佐々木選手と3人の日本人選手が主力として活躍。
その戦いは連日放送されるなど、日本でも注目を集めています。
山本選手は今やドジャースのエースとして君臨。
佐々木選手も怪我での離脱もありましたが、ドジャースの弱点でもあった
クローザーとしてシーズン最終盤に復帰し、見事な投球を見せています。
大谷選手は今シーズン途中に投打二刀流が復活。
勝ち星に恵まれることは少なかったですが、47回を投げ62奪三振、防御率2.87と
素晴らしい投球成績を収めた一方で、55本塁打を放ちました。
ポストシーズンでも日本人選手の活躍が目立ちますが、
大谷選手は相手の徹底マークもあり、打者としてはあまり良い成績を残せていません。
その姿を見たドジャースの監督であるロバーツ監督は、
「彼があのパフォーマンスでは優勝できない。」
とメディアのインタビューで答えるシーンがありました。
「投げる日は体力を温存したい気持ちもあって、打席で粘りが出ない傾向がある。良くない。」
とも答え、大谷選手へ苦言を呈しました。
この苦言に対しコメントを求められた大谷選手は、
「僕が打てば勝てると思っているのかな、と思うので、打てるように頑張りたいと思います。」
と笑顔で答えました。
チームを統率する監督からの直接名指しでの苦言は、選手にとっては痛い指摘かと思いますが、大谷選手は苦言をポジティブに捉え、ワールドチャンピオンに向けて意気込みを見せました。
指摘を受けること、苦言を呈されることなど、
職場においても同様のケースはあると思います。
同じ事象でも自らに矢印を向けつつ、ポジティブに捉え直すか、
そのままネガティブに捉えるかによって、
その後の仕事のパフォーマンス、成長に大きく影響すると思います。
同じものでも見る角度が違えば、全く違うものに見える。
指摘や苦言を自らへの期待と捉え直して成長していけるといいですね。