「整った人事制度がありますか?」
そう聞くと、多くの経営者は少し照れくさそうに笑う。
「いやぁ、うちはまだそこまで整っていなくてね」
そんな瞬間、私はワクワクしてくる。
私は、“未開拓の地”を行く人事が好きだ。
何も整っていない、
制度も仕組みもない、
ゼロからのスタート。
そこにこそ、社外人事部長としての
腕の見せどころがある。
大企業のように、
人事の仕組みが整い、
制度運用を丁寧にまわしていくことは素晴らしい。
けれど、それは私の仕事ではない。
そこには“創る面白さ”がないからだ。
既にある仕組みを回すことは、
私でなくてもできる。
私が惹かれるのは、
「これから組織を大きくしていきたい」という企業だ。
制度がなくても、情熱がある。
人事の仕組みが未整備でも、
「社員を大切にしたい」という想いがある。
そんな経営者と出会うと、自然と心が動く。
前職時代、
私は52人だった組織を513人の企業にまで
成長させる人事の仕組みづくりに携わった。
人事制度、人事評価制度、
人材採用体制、教育体系、などなど。
ゼロから設計し、
現場に根づかせ、
組織の“骨格”を創っていった。
あのときに感じたのは、
人事は「整える仕事」ではなく
「未来を描く仕事」だということ。
属人的な努力に頼る組織は、
最初は勢いがある。
でも、やがて限界がくる。
誰かが辞めると業務が止まり、
育成が追いつかなくなる。
だからこそ、
私は「仕組み化」にこだわる。
人が変わっても成果が出続ける仕組み。
それをゼロから組み立てていくことが、
何よりも楽しい。
社外人事部長という立場は、
いわば“組織の開拓者”だと思っている。
人事の荒野に地図を描き、
道をつくり、仲間とともに前進する。
制度の設計図を描くだけでなく、
現場の泥くさい課題にも向き合う。
だから面白い。
だから、やめられない。
未開拓の地には、無限の可能性がある。
整っていないからこそ、創れる未来がある。
これからも私は、そんな“未整備な現場”を愛し、
ひとつずつ、人事の仕組みを形にしていく。
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