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星 寿美

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第239回 わがまま教育シンポジウムで見えた、たった一つの共通点

2025/12/22

12月13日(土)、第1回となる『わがまま教育シンポジウム』を開催しました。
7名のゲスト講師、そして、会場に足を運んでくださった30名の皆さん。
神がかった一日
正直、今もまだ興奮が冷めていません。

今回のシンポジウムに集まったのは、一見すると「真逆」にも見える教育実践の数々でした。

・公立学校の先生
・塾の先生
・16年間ホームスクーリングを実践してきたママ
・選択的不登校の先駆者
・海外の孤児院支援に取り組む方
・障害をもつ子の親の会から一般社団を立ち上げたママ
・流鏑馬(やぶさめ)に魅せられ、公立中学校を動かした親子
こう並べると、
「どれが正解なの?」「一番いい教育って、どれ?」そんなふうに比べたくなるかもしれません。

でも、この日、会場に流れていたメッセージは、驚くほどシンプルでした。

「自分ど真ん中で選んでいるなら、全部大正解!」

これが、この日の結論です。
誰かの正解でも、世間の常識でもなく、

「自分が、何に違和感を感じ」
「何を大切にしたいと感じているのか」

そこから選び、行動しているなら、教育の形は、すべて正解。
さらに言えば、
子どもはどんな経験も糧にできるポテンシャルを持っている。
出会いや環境で発揮できない場合もあるけど、ポテンシャルはあるから、結局なんでもあり。
そんなことも体験談を通じて深めました。

シンポジウムの前半は、元校長・元教頭による公教育の現場から見た「わがまま教育」の対談。

続いて、16年間ホームスクーリングで子どもたちを育ててきたママと、選択的不登校の先駆けでもある私とのトークライブ。

なぜその選択に至ったのか。
怖さはなかったのか。
迷いは、なかったのか。
綺麗ごとではない、リアルな感情の話に・・・なぜか笑いの多い、でも時には真剣に、ちょっぴり涙ありの対談。

……そして、なぜか
私が自作の歌を歌い(笑)

この「緩急」も、
このシンポジウムらしさだったと思います。

後半は、さらに濃密でした。

53カ国を巡り、「ケニアの子どもたちに日本の雪を見せる」というプロジェクトを成功させ、ほか海外の様々な話。

「障害は個性」と言われることへの違和感を、勇気をもって言葉にしてくれたママの講演。

そして、流鏑馬に魅せられた女子中学生と、そのお母さん。
流鏑馬を続けるために、2つの中学校に在学するという前代未聞の選択。
教育委員会も、公立中学も動かし、「無理」と言われたことを突破していった奇跡のストーリー。

「早く帰らないと」と言っていた方が、気づけば最後まで席を立たない。
会場は満席のまま、笑いと、ちょっぴり涙と、何より温かさに包まれていました。

さて、件名の答えです。
わがまま教育シンポジウムで見えた、たった一つの共通点は、「自分の芯で、何を感じているか。」
どれが正しいか。
どっちが得か。
そんな比較ではなく、

・自分は、何に違和感を覚えているのか
・本当は、どうしたいと感じているのか

そこに正直であること。
そして、やってみること。
失敗しながら、修正していくこと。
それこそが、「自分を生きる教育」なのだと、この日、改めて確信しました。

教育も、組織も、本質は同じ

この活動は、NPO法人わがままプラネットとしての取り組みですが、実は、私が長年取り組んできた自走組織構築と、本質はまったく同じです。

多種多様な価値観、多種多様な想いをもつ人たちが、「一致団結」するのではなく、
「不一致団結」する。

違いを消さず、違いを力に変える。
これからは、そんな時代。
教育も、組織も、「自分ど真ん中」から始まります。
一緒に、創っていきましょう。
まずは、わがまま教育シンポジウム無事終了のご報告でした。

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