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星 寿美

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第115回 自分を生きる!を増やす

2023/07/10

『自分を生きている!』そう実感できている人はどのくらいいるだろうか?

今の私は実感しているし、私の仲のいい人たちは実感しているように思う。
けれど、20年前以前の私は、ちっともそう思えなかった。

あの頃の私は、自分を生きたいと言う願いはあるものの、日々悶々としていたように思う。
でも、努力はしていたし、行動もしていた。
ガムシャラに日々を生きていた。その頃の私があるから、今があると感じている。

子どもの頃は家が貧困で風呂なし。
両親は怒鳴り合うか無視し合うかという殺伐とした環境。
子ども時代の私には友達が1人もいなかった。

いつも大人の顔色を伺い、否定される毎日だった。
母が対人恐怖症だったこともあり、母以外の人との関わりがほぼなく、社会性が極端に少ないまま社会に出た。

社会に出てからも、酷いいじめにあったりなど、多くの洗礼を受けるも・・・
人と関わるたびに、私は少しずつ成長していった。
そんな経験から、人は人に磨かれると言うことが腑に落ちている。

保育士時代は、自分なりの教育を模索し、30代では自分の力を試したい!と小料理屋で起業した。
マーケティングのマの字も知らないまま、紆余曲折し最終的には大繁盛店にした。
日本語だけで海外バックパッカーの旅にも出かけた。

そうやって、日々もがいていたのだ。
その後、35歳で結婚し、36歳で子どもを産み、ひどいDVから逃げるために、40歳で離婚した。

小さな子を抱えて無一文、4畳半のアパートから人生再出発。
そこから私の人生は花開いていく。
子どもの存在が私を根本から変えたのだ。
それまでの私は『愛しい』と言う感情を全く知らなかった。
育った家も殺伐としていたし、社会に出てもいじめにあうし、結婚相手もDVだったから。

それが・・・

息子と二人ぐらしの中で、生活は本当に苦しかったけれど(電気止められ、家賃滞納は当たり前)そんな状況は一切関係なく、とにかく、毎日息子と笑って暮らせることが、もう嬉しくて仕方ない。
息子の存在が愛しくてたまらない。

いや、
この『愛しい』と感じる心が、本当に幸せなのだと初めて気づいたのだ!

この息子と笑い合える暮らしを守るために必死で生きてきた!
状況は大変だったけれど、いつでも心は豊かだった。
愛しいと感じる心が豊かなのだ。

だから、その状況はどんどん変化していった。
3つの仕事を掛け持ちしても普通の暮らしもままならなかったけれど、息子が小学生の時に起業した。
ガムシャラにやって、今13年目。
息子は20歳になった。

その間、4回の引っ越し。
4畳半から、少しずつ広い部屋に・・・

『愛しい』という心を知って、私の心はどんどん成長していった。
もし息子がいなければ、今の私はいない。
だから『子どもがいればなんでもできる!』と心から思える。

そして、子どもが見ているから、自分を生きよう!と思えた。
自分を好きでいられる選択を、息子に誇れる選択を・・・そうやって、選択をし続けての今だ!

もがいて、ガムシャラに生きて、今『自分を生きている!』と実感している。
そして、自分を生きている、この状況があまりにも幸せ!!!

息子が教えてくれた、この『自分を生きる!』幸せを伝えたい・・・

誰もが、自分として生まれてきて、自分として死んでいく。
だから、きっと『自分を生きている!』と言うことが幸せなことなのだと思う。

13年前に作った会社の理念も、先月作ったNPOの理念も全く同じ

自分を生きる!を増やす

一人一人が、自分を生きれば、それが大きなハーモニーになって、創造的な面白い社会になる!

なぜなら、今、身近な社会はすでにそうなっているから。
この小さな面白い社会を少しづつ、波紋のように広げていこう。

何ができるかわからない。
でもできるところから少しずつ・・・

さて、あなたは『自分を生きている!』と実感していますか?

もし、言い切れなくても大丈夫。たった今から・・・
自分を好きでいられる、自分を誇れる『選択』をし続ければ。

人生は選択の繰り返し。
その選択に意識的になって、損得や常識や人の目は関係なく、自分を好きでいられる、自分を誇れる選択をし続けよう!

それが自分の道になる。

私は、とっても弱い人間だから、息子の存在がなければ難しかった。
息子に心から感謝です。