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星 寿美

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第123回 ハラスメントに『なる・ならない』の違い

2023/09/04

全く同じ態度・言い方・セリフでも、ハラスメントになるときとならない時があります。
その違いはなんでしょう?

実は、このことを知らないと『こんなことを言ったらだめだ!』『良かれと思って言ってもハラスメントになってしまう!』と、どんどん組織・チームが萎縮していきます。

ポイントは2つ。
それは『関係性と時代性』です。

ポイント1:関係性

お互いに信頼関係があり、関係性がよければ・・・
もし、ハラスメントだと取られるような表現をしても・・・
例えば・・・

・「今の発言はハラスメントって言われる言い方ですよ!」と気軽に伝えあえる。
・「こういうことを伝えたいのだと思うけれど、今度から、こんな風に伝えてください。」と、言葉の真意を理解した上で提案できる。
・「今の言い方は、私のとっては嫌な言い方でした」などと伝えることができる。
・パワハラに聞こえたことを伝えた上で、その真意は、悪気がなく、良かれと思って一生懸命に関わってくれていると信じられる。
・「今時、そんな言い方する人いませんよ〜!」などと冗談にして笑い合える。

他にもたくさんありますが、このように、関係性がいいと。

「ハラスメントだ!」と問題にするのではなく、その発言に対して感じているままを伝え合い『改善』していけます。

ハラスメント自体を問題にしてしまうと、言い方や態度と言う『表層』で判断して、なんでも問題になってしまい『改善』ではなく『萎縮ムード』が広がってしまう可能性があります。

まずは、関係性の質をあげることに注力し、その上で、ハラスメントについて、その組織やチームにあう『いい風土』を作っていかれることをお勧めします。

ポイント2:時代性

例えば、『怒鳴って育てる』『怒鳴るコミュニケーション』『上司が絶対』などの【習慣】がそのまま続いている・・・
例えば、職人の世界などでよく見られる光景です。

私自身も、何度かこのような組織をコンサルティングし、話を伺いました。
親方は本当に情熱があり、若い人たちを育てたいと心血を注いでいます。
人としては、とても素晴らしい!
そして、その親方について行こうと思っている部下たちと信頼関係を築き、この【習慣】がずっと続いています。

この【習慣】が決して悪いわけではありません。
けれど、時代性と言うものがあります。
多くの若者はこの【習慣】に疑問を感じます。
そして今は昔と違って多種多様な価値観が存在しています。

昔のやり方を貫いて、それについて来れる人だけで関係性を築いてしまうと、必然的に慢性的な人手不足となり、その結果、ついて行っている部下たちの負担が増える(長時間労働などの)と言う悪循環が起こっています。

親方から見れば「今の若い奴は根性がない!」と思いがちですが、そうではありません。
実は、良い人材なのにも関わらず、昔の習慣に疑問を感じて、やめて行ってしまいます。

今も昔も、根性のあるやつ、ないやつ、混在しています。
そう変わりないはずです。
ただ、時代性と言うものがあります。
時代はどんどん変化しています。

その時代に合わせて柔軟に『やり方』も変化させないといけません。

『やり方』と『信念・情熱』を分けて考えて、時代に合わせて『やり方』だけを変化させれば、いい人材がやめない組織に成長できます。
時代とともに『やり方』は進化していけるのです。
信念・情熱があればこそ!

まとめ

本当にいい関係性を築けていたら、そもそもハラスメントと言う問題に発展する前に解決できます。
だから、ハラスメントを問題にするのではなく、まずは関係性を見直すところから始めることをお勧めします。

(もちろん、明らかに酷いハラスメントは、先にそこを解決するべきですが!)

そして、どんなに信頼しあっている、いい関係性を築けていたとしても、時代性も必要です。
ハラスメント認定されてもおかしくない『やり方』を良しとしていたら、実は良い人材が辞めていってしまい未来はありません。

関係性と時代性、この2つの観点で客観的に組織・チームを見つめ直してみましょう!
①いい『関係性』を築けているか?
②時代性にあった『やり方』か?

関係性の質を高めたい!でも内部だけでは難しい。
そんなふうに感じている方は、ぜひ気軽にご相談くださいね。