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菊岡 正芳

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第29回「1on1面談の設計:メンバーのための時間になる分かれ道」

2024/04/22

皆さんは、プレゼンを行うときは、
そのストーリーの構成を創られるでしょう。

また、会議では、事前に議題(Agenda)が
決まっていて、検討する内容の準備が行われ、
実際に会議で話し合われた決定事項や
次回までのTo Doが議事録に書かれて
配布されていることと思います。

1on1面談・対話型コミュニケーションにも
事前に設計図があった方が、
迷いが少ない面談になりますね。

しかしながら、面談の本論・主要テーマは、
相手の関心に合わせて、
相手の話したい、解決したい課題や、
目標への進捗に合わせること。
上長側の関心で面談を進めると、
対話型コミュニケーションというより、
追求型面談、強迫型面談になりかねません。

上長側は、面談相手にとって必要なことを
行なってあげているという意識・認識であるため、
上長側の関心であることに気がつきにくいですね。
ここが難しいポイントです。

1on1対話型コミュニケーションが
メンバーのための時間になるか、
上長のための時間になるかの分かれ道です。

「1on1対話型コミュニケーションの設計図」
で大切にしたいことは、
最初の3つのステップです。

1. グリーティングー感謝
2. アイスブレイク
  ー承認の事例(事前探し)、体調の気遣い、
  週末 楽しんだこと
3. テーマの引き出し
  ー「今日、何 話そうか」(相手が決めるーメンバーの時間)

忙しいほど、いきなり本論に入りがちです。
いきなり本論に入ると、
相手がまだ緊張状態にあることがほとんどです。

今日、何話すんだろう? と緊張したままです。

安心・安全の場になるように、
相手の話すことを集中して聴き、
ありのままを受け止め、承認しましょう。

十分、承認できたこと、
相手が安心感を持ったことを確認し、
本題をスタートします。

安心・安全の場が創られれば、
誠実で、実り多い対話となります。

面談の最初の5分、
安心・安全の場を整えること、
私も、いつも注意しています。