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長谷川 満

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第233回 人材採用と育成は、プロサッカーチームから学びなさい!

2025/05/28

「人が辞める」
「育たない」
「いい人が採れない」
そう嘆く中小企業の経営者の方へ。


私は、こう考えています。
「人材採用と育成は、
プロサッカーチームから学ぶべきです」


たとえば、Jリーグのクラブチームを見てください。

彼らはトップチームだけでなく、
アカデミー世代
~小学生・中学生・高校生~
のリクルーティングと育成にも力を注いでいます。


未来のエースを発掘し、
10年かけて育て上げる。


この“先を見据えた人材戦略”があるからこそ、
チームは継続的に強くなれるのです。


アカデミーのリクルーティングには、
優れたスカウトの目利き力が欠かせません。


技術のある子どもをただ集めるのではなく、
「伸びしろ」
「考える力」
「人間性」
「環境への適応力」
まで見抜く。


これは、企業の新卒採用や若手採用でも
まったく同じです。


履歴書やテストの結果だけでは測れない
“本当のポテンシャル”を見極める力が、
採用成功のカギを握っています。


そして、育成の現場で行われているのが、
「教えない教育」。


言い換えると、
「自分で考え、自分で動く」ことを
促す指導です。


たとえば、コーチが選手に細かく動きを
指示するのではなく、
「今、どう動くべきだったと思う?」と問いかけ、
選手自身に考えさせる。


こうした関わりが、
自律型人材を育てていきます。


これはビジネスでも非常に重要な視点です。


新人に一から十まで指示していては、
いつまでたっても“指示待ち人間”のまま。


一方、「どう思う?」
「自分で判断してみよう」と
促すことで、
徐々に自分で考え、
動けるようになっていきます。


企業が持つべきは、
“戦える選手”を採り、
“自律型人材”へ育てる
長期的なビジョンです。


経営者が
「どんなチームを作りたいのか」
「どんな戦い方をするのか(=経営戦略)」
を明確にし、
そのうえで必要な
ポジション・人材像・育成方針を描く。


つまり、
戦術があって初めて、
スカウト(採用)と
育成(人材開発)が機能するのです。


「採用はうまくいかない」

「育ててもすぐ辞める」

そう感じたときこそ、
プロサッカーチームのように
“チーム全体の未来”から逆算して、
採用と育成の仕組みを見直すときです。


人は「選んで終わり」ではなく、
「育てて戦力化する」ことが本質です。


サッカーも経営も、
勝負を決めるのは
“個の力”ではなく、
“チーム力”です。


そして、強いチームには、
必ず強い育成と採用のシステムがあるのです。



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