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加倉井 正和

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第242回 七福神

2025/07/29

今日は、7月29日。
「七(7)福(29)」といえば、思い浮かべるのは「七福神」。

七福神とは、恵比寿天(えびすてん)、大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、弁財天(べんざいてん)、布袋尊(ほていそん)、福禄寿(ふくろくじゅ)、寿老人(じゅろうじん)の7つの神様の総称です。

恵比寿天(えびすてん)/商売繁盛、五穀豊穣
恵比寿天は、七福神の中で唯一の日本の神様です。
左手に鯛を抱えて右手に釣竿を持つ姿から、大漁をもたらすご利益があるとされています。

大黒天(だいこくてん)/五穀豊穣、財福、開運、子孫繁栄
大黒天は、インド神話に登場する創造と破壊を司る「シヴァ神」の化身です。
頭巾をかぶり、財宝を表す大きな袋と富が湧き出る小槌を持って、米俵に乗っている姿が一般的。

毘沙門天(びしゃもんてん)/勝運、大願成就、融通招福
毘沙門天は、古代インド・ヒンドゥー教の神様です。
甲冑を身に付け槍と宝塔を持ち、武将のような勇ましい姿をしています。

弁財天(べんざいてん)/芸術、学問、知恵、財宝、愛嬌縁結び
「弁天」と略称で呼ばれることもある弁財天は、もともとインドの農業の神様でしたが、後に音楽や芸能、知恵の神様として信仰されるようになりました。
弁財天は七福神の中で唯一の女神で、琵琶を弾く姿が特徴です。

布袋尊(ほていそん)/子宝、良縁、家庭円満
布袋尊は、中国に実在したとされる僧を神格化した化身といわれています。
笑顔が印象的で、宝物がいっぱい入った大きな袋を持っています。

福禄寿(ふくろくじゅ)/幸福、財産、健康、招徳人望
福禄寿は、日本では中国の仙人に由来すると考えられている神様です。
長寿の象徴である鶴や亀を従え、長い頭や白い髭がトレードマーク。
福禄寿という名前は、幸福の「福」、身分を表す「禄」、寿命を表わす「寿」で成っているといわれています。

寿老人(じゅろうじん)/長寿、富貴長寿
寿老人は、中国の道教にルーツがある神様です。長い髭をたくわえ、頭が非常に長い老人の姿は福禄寿に似ていますが、手に持った巻物をつけた杖や桃などが見分けるポイント。


七福神の由来は、仏教経典の「七難即滅七福即生」という言葉にあります。
これは「七つの災難がたちまち消滅し、七つの福徳が生ずる」という意味で、七福神の信仰の根拠となっています。
七福神のメンバーは、インドや中国から伝わったヒンドゥー教や仏教や道教の神々と、日本の神道の神々が混ざり合って決まりました。
七福神の一柱として定着したのは、室町時代末期から江戸時代初期にかけてのようです。

七福神から福を招く縁起の良い行事として「七福神巡り」があります。
七福神を祀る寺社を巡拝し、七福神の色紙に御朱印を集めます。
一般的には、お正月の松の内(1月7日まで、または1月15日まで)に行われることが多いのですが、通年で御朱印を授与している寺社も増えています。

ぜひ、機会があれば「福」を招いてみてはいかがでしょうか。
何事も「行動してみる」ことが良いでしょう!