「今年もやってきたね」と、笑顔で語る人たちと共に、東京ドームで行われた「サントリー ドリームマッチ 2025」に足を運んできた高松です。
「プロ野球OB」が一堂に会する“夢の球宴”――サントリーの「ドリームマッチ」は、ただの懐古イベントにとどまりません。企業活動の「粋」が詰まった取り組みなのです。
こちらのイベントが続いているのは、1995年の阪神淡路大震災がきっかけでした。
「何か、元気の出ることをやろう」と始まったこの企画は、2024年には開催20回を超え、今や“夏の風物詩”として定着。
世代を超えて親しまれています。
ですが、この取り組み、実は「社会貢献」としてのインパクトに加えて、「企業ブランディング・採用活動・従業員満足度」などの面でも静かに効いているようです。
たとえば、サントリーのような「生活に寄り添う企業」は、直接的な広告よりも、“ブランドが生み出す価値”を社会にどう還元するかが問われます。
その点、ドリームマッチは「夢」や「記憶」を通じて、生活者の心に「ポジティブな印象」を刻みこみます。
しかも、“現役を退いた人たちが主役”という設定も、人生100年時代のメッセージと重なるのです。
採用活動の場面でも、「こういう企業文化に共感した」という応募者の声は少なくないといいます。
働く人にとっても、自社の取り組みが世の中に温かく受け止められていることは、大きな誇りにつながる。
「社会貢献=お金を出すこと」ではない。 人をつなぎ、笑顔をつくり、社会との“絆”を育むこと。その姿勢こそが、今のサントリーを支える目に見えない“ブランド資産”になっているのでしょうね。
「サントリードリームマッチ」に社会貢献の本質を感じたのであります。