135年前の今日。
1890年12月16日。
東京~横浜間で電話が開通しました。
創業時の契約者数は 「東京:155、横浜:42、公衆電話(電話所):16」でした。
日本で最初の実用機として活躍した電話機は、「ガワーベル電話機」。
ガワーベル電話機は、受話器を上げて本体の取っ手(発電機)を回して電話局の交換手を呼び出し、交換手が口頭で番号を聞いて手動でつなぐ方式で使われました。
音声に敏感な炭素棒を使った「ガワー送話器」が特徴で、明治後期から日本の電話の代表格として長く親しまれましたが、後に高感度な「デルビル磁石式電話機」に代わっていきました。
また、長距離電話としては、1899年に東京~大阪間にて開通。
当初は電話交換手が手動でつないでいましたが、関東大震災からの復旧をきっかけに、1926年から自動的に相手につながるダイヤル式が導入されました。
全国の電話が完全に自動化されたのは1979年のことです。
電話機も、黒電話(磁石式・自動式)、プッシュホン(70年代)、ポケベル、携帯電話(90年代)、そしてスマートフォン(2010年代〜)へと進化し、通信機能と携帯性が向上しながら、現代に至っています。
以前は、個人宅の電話番号を検索できる紙媒体「ハローページ」がありましたが、携帯電話やインターネットの普及で電話番号検索の手段が多様化し、紙の電話帳の利用者が激減したこと、そして個人情報保護意識の高まりにより、個人情報掲載への抵抗感が増したために、ハローページの発行を2021年10月以降の最終版で終了となりました。
固定電話への「オレオレ詐欺」が流行したこともあり、「家の電話にはでない人」や「知らない番号にはでない人」も多いのではないでしょうか。
以前は便利だった電話というアイテムが、今は限定的なアイテムへと変化しています。
問い合わせの電話番号が掲載ないことも多く、電話をかけても音声電話で誰も出ないこともある今日。
「お気軽にご相談ください」
お気軽には、相談できない状況になっているのかもしれませんね。