HACHIDORI NO HANE(ハチドリのはね)HPトップ

豊岡 厚惠

ホーム > 豊岡 厚惠 > 記事一覧 > 第48回 なぜ実践を継続できるのか

第48回 なぜ実践を継続できるのか

2022/11/23

研修先の会社さんで、社員さんが成長するのは
まさに
日々「実践」するから。

実践をするからこそ、「気づき」や「発見」が得られます。



研修では、

「聞いて終わり、見て終わりの研修ではないですよ」

ということをいつも念押します。


よく、研修を受けても、会場を一歩出たら忘れるとか、

もって1週間という話をお聞きします。


まさに、「聞いて終わり」になっているからですね。


私の研修では、
テーマを「実践する」「実践者」としていますので、

必ずアウトプットを癖づけていただきますので、
聞いて終わりということにならないようにしていきます。

そうお聞きになると、

そうはいっても
一度や2度は実践しても、その後は、続かないのでは??

と、疑問もあるかもしれませんね。


では、どうすれば、実践を継続されるようになるのでしょうか。



実はここにこそ、
「社員の成長」と「業績の向上」につながっていくことが隠されているのです。

それほど重要なことなのです。


まずは、「なぜ実践を継続できるのか」

一言で言うのは非常に難しいのですが、

まず
1つ目に
実践したことを発言できる
「安心安全でポジティブな発表の場を作る」

実践しっぱなしではなく、

実践すると何を感じたのか、
どんな成果や課題があったか、

「実践するからこその気づき」があります。

それをアウトプットできる場を作るのです。

この場は、どんな発言も肯定し、やったことを承認する。
できないことより、できていること、していることに目を向けて承認する。
そして何より大切なのが、「傾聴」です。

人を認める態度で聴きます。


人は、自分の発言にしっかり耳を傾けてくれ、否定されず承認され続けていくうちに
更なる高みを目指して実践していくようになります。


これは、特別なことではなく、本当に誰もがそのようになるのです。

何故なら、そこには法則のようなものが働くからです。


皆さんご存知の
「マズローの欲求五段解説」でも説明がつきますが

承認され続けることで、自己実現、自己超越のステージへと進んでいかれます。

このことは、ただの説明ではなく

私がこの21年間の研修で、体感してきたことです。


さて、話は、実践発表の場に戻りますが

お話ししたような、この「心理的安全性」が確保された
「安心安全でポジティブな発表の場」こそ、実践を継続できる大きな要因でもあります。


2つ目に
管理職の皆さんにご協力いただく

これはどう言うことかと言いますと

研修は毎日あるわけではなく、月に1〜2回しか社員の皆さんに会わないわけです。

「研修以外の日」の職場での過ごし方が大切です。


2割の社員さんは、自ら実践できたりするのですが、
後の6割〜8割の社員さんには 手助けが必要です。

これは2、6、2の法則、2、8の法則などと言われていますが
どの会社さんにも言えることです。


手助けというのは

その6割〜8割の社員さんが実践しやすいような雰囲気づくりをしていただくのです。


管理職の皆さんには、

社員さんに、部下が、これまでやっていなかったことをやりはじめたり、

努力が見えた時には、すかさず、やっていることを認め、
誉めたり、励ましたりすることをお願いしているのです。


これは、一石二鳥で


実は「上司と部下のコミュニケーション」も図れますし、

認めよう、誉めようと思えば、しっかり部下を「観察」する必要があるので、

これまで以上に、部下のしてくれていることに気づかれたりするのです。


大きく分けてご説明すると、
この2つが、実践を継続できる秘訣です。


是非、職場でも
心理的安全性を確保されて、社員、部下の発言に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。


もちろん、1度や2度したから、どうこうというものではありません。

続けることが大切です。


4〜5回目くらいから、

社員や社内に変化が起きることを実感されることでしょう。


あなたの会社が、社員の笑顔と活気に溢れ、コミュニケーションが充実していきますことを
願っています。


また、その先に待っている素晴らしい現象も

楽しみにしていただければと思います。


次回は「心理的安全性」の作り方をお話しいたしますね。


今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。