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星 寿美

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第103回 小さな会社の自走組織の作り方3:具体的に何をしたらいいの?

2023/04/10

具体的な説明をするために、ダニエルキム教授の『成功の循環モデル』の話からしたいと思います。
このモデルは有名なので、ご存知の方、多いかと思います。

私が『成功の循環モデル』を知ったのは3年ほど前なんです。
そして、過去に成果が上がった事例を考えるてみると、全て、この『成功の循環モデル』に当てはまっていたんですね。

理論は知りませんでしたが、結果的にこれをずっとやっていました。
だから、すごく腑に落ちています。なので改めて簡単に説明します。

みんな、結果が出ない時に、行動にばかり着目していると。
行動を変えてみようとか。もっと行動量を増やしてみようとか。

でもね、この行動の質は、思考の質によって決まると。
そして、その思考の質は関係の質で決まります。

例えば、
関係の質が悪かったら、何かミスした時に『怒られるから黙っておこう』とか。
何か、いいアイデアを思いついても『言わないでおこう』って。
ほら思考の質が事なかれ主義になるでしょ?
事なかれ主義ってもう衰退の道ですから。
行動もしない、結果もでない。

でも、関係の質がよければ、
もしミスをした時も、すぐに報告できる。みんなでどうしようか考えて、そのナレッジも積み重なっていく。
何かアイデアが浮かんだ時も、パッと思ってふっと言える。

「ねーねー、こうした方が効率いいんじゃない?」
「あ、だったら、こうは?ああは?」「じゃぁ、それやってみよう!」というように、思考の質、行動しつも上がって、結果につながる。

だから、結果を出そうと思ったら、まずは、関係の質をよくしないと成果って出ないよね?というこの成功の循環モデルです。

でね、
すごい経費も時間もかけて研修したりクレド作ったりして成果に繋がらないって悩んでいる社長がいたんですね。

そう。関係の質が悪い中、どんなに何をしても成果って出づらい。
逆に、この関係の質をあげれば、ツールはなんであっても成果って出やすいよねってことです。

だから、これからの教育に必要な関わり方は、
『ありのままを受容しあって、関係の質を高めること』が大事になるのです。

少し余談ですが、色々なところで、社員のモチベーションについても書かれています。
中小企業白書などにも書かれていますけれど、ちょっと別の例を。
例えば、

熱狂する社員という本の中では、モチベーションの構成要素は、「公平感」「達成感」「連帯感」の3つしかない。
と断言しています。

また、Great Place to Work®は、世界60カ国以上で従業員意識調査を行い、
調査結果をもとに毎年「働きがいのある会社」ランキングを発表している機関なんですが、そのHPに、

従業員からみた「働きがいのある会社」の定義
従業員が会社や経営者、管理者を信頼し、自分の仕事に誇りを持ち、
一緒に働いている人たちと連帯感を持てる会社

と書いてあります。これ、まさに関係の質、なんですね。
だから、研修や面談や理念やなんかかんやを一生懸命やっても、思うような効果は得られない。

けれど、関係の質が良い上で行えば、何をしたって、どんどん成果につながる。

でも、私たちは教育の賜物で、ありのままを受容する関わり方がわからない。

だから、一所懸命に経費や時間をかけて頑張っていた、今までなんです。

これからの教育に必要なのは『ありのままを受容し合い、関係性の質を高める』ということなんです。

それには、やり方があります。

・問題社員を根本解決する!
・普段の関わりで関係の質を高める
・ゴールツリー会議で毎年数値目標を超えていく

というこの3ステップ。私は普段、これをやっています。

これまでの記事の中でもこの3ステップについて、たくさん書いてきました。
今回はその中から『問題社員を根本解決する!』にフォーカスを当てたいと思います。

目の前に胃を痛めるような、例えば遅刻ばかりするとか、報連相しないなどの問題社員がいたとしたら、どんな風に関わりますか?

どうでしょう?

多くの人は、問題社員をなんとかしようとします。
問題社員がよりよく変わるようにアプローチします。

え!当たり前じゃんって思いますよね?

まず、大前提として・・・

目の前の問題社員は、そもそも最初から問題のない人なんだっていう、こちら側の意識が大事です。

その社員は『ただ知らない・気づいていないだけ』で問題はない。
成長の途中にいるだけ。
そして、それはポイントが違うだけで、自分も、誰でもが同じなんだという、人として対等な立場に立つこと。

「どうせ、これから気づいてどんどんできるようになっちゃうんでしょ?」

そう。
最初から、そんな風に関わることが非常に重要です!!

なぜなら、
人は相手の期待に応えようとする習性があるからです。

アメリカの有名な心理学の実験にもありますよね?

無作為に選んだ生徒をAクラス、Bクラスに分け、学級担任にはAクラスを「成績が伸びる優秀な子供たち」Bクラスを「成績の良くない子供たち」と伝えた所、その後Aクラスの成績が向上したのです。 

そうなんです。
人は無意識に相手の期待に応えようとするんです。
だから
今は、ただ気づいていないだけ。
どうせ気づいてできるようになって、活躍する人になるんでしょ!

こちらがそう思って関わることがすごく大事、これが基本です。

それを踏まえて、次に、問題社員を根本解決する肝は対話です。

次回は、問題社員を根本解決する対話を事例を用いて説明します。
お楽しみに!