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岩田 徹

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第238回 神は細部に宿る

2025/07/11

F C今治のオーナーであり、サッカー日本代表の元監督の岡田武史さん。
岡田監督は日本代表が初めてのワールドカップに出場した1998年大会の監督であり、
また2010年のワールドカップでの2度目の代表監督として
チームをベスト16まで導いた方です。
岡田監督が日本代表選手に口酸っぱく伝えたいたこと。
それは、「神は細部に宿る」という言葉です。

前後半90分間、11人で戦うサッカーというスポーツにおいて、
フォーメーションがどうだ、戦術がどうだ、と議論されることは多いが、
トップレベルの戦いにおいて勝負を分けるものは、
岡田監督の感覚的には8割くらいが「小さなこと」だそうです。
相手ボールで攻撃されている時に、「これくらいでいいか。」と追うのをやめたり、
全速力ではなく8割くらいの力で走ってしまったり。
小さなことで気を抜いたことで運を掴み損ねて失点したり、
大事な試合を落としたり、大きな大会への出場権を逃したり。
運というのは誰にでも、どこにでも流れていて、
それを掴むか掴み損ねるかが成否を分けるポイントであり、
運を掴めるように常にベストを尽くすことが大事だそうです。
手を抜かずに必死にやっていれば最後には神様が何らかのご褒美をくれるそうです。

仕事やプロジェクトにおいても同様のことはないでしょうか。
今日はこれくらいでいいや。
自分一人くらい手を抜いていても他の人がやってくれるから大丈夫。
昨日飲みすぎたから、今日は午前中は仕事を休もう。
など、いろんな場面が浮かびます。
小さなことを疎かにすることで、掴み損ねた運もたくさんあると思います。
逆に日々の小さな積み重ねで成功を掴み取ったこともあると思います。
神は細部に宿る。
まさにその通りで、細かいと言われようが細部にまでこだわることは大切です。
と文章を書きながら、今一度自分の行動を見直す今日この頃です。