サッカーのクラブワールドカップが先日閉幕しました。
世界の各大陸を勝ち抜いた王者や強豪クラブ全32チームが出場し、
賞金総額1500億円という、とてつもなく大きな大会です。
参加が決定したチームは出場するだけで15億円の賞金があり、
試合に勝利すれば1試合あたり3億円。引き分けで1.5億円と、
賞金規模も破格の大会でした。
残念ながらアジア王者として参加した日本の浦和レッズは、
3戦全敗で予選敗退となりましたが、
世界の強豪チームを相手に堂々と戦い抜いてくれました。
この大会で惜しくも準優勝となったパリサンジェルマン。
フランス国内のリーグ戦、カップ戦で優勝しただけでなく、
ヨーロッパの強豪チームが集うチャンピオンズリーグでも優勝。
今、世界の頂点を極めているチームと言えます。
このチームが見せた新しいキックオフのやり方が話題になっています。
通常のキックオフでは、自チームのボール保持の時間を確保し攻撃したいため、
ボールを後ろに下げて試合を作っていくのが大勢です。
ですが、パリサンジェルマンは、キックオフ&ラッシュと言われる方法で、
キックオフのボールを相手陣内の奥深くに蹴り出します。
そうすることで相手ボールのスローインから再スタートですが、
そこでチーム全員が猛烈にラッシュをかけ、相手からボールを奪おうと、
強い守備からスタートするのです。
ボールを大事に保持するチームスタイルにも関わらず、
最初に相手ボールにする戦法ですが、相手からボールを奪い攻撃権を奪取する、
という猛烈に強い意志を試合開始から示すことで、
自チームのエネルギーを最大化させるだけでなく、
準備ができていない相手チームの心を挫く方法であると思います。
当然、この方法を続ければ相手も対策をしてくると思いますが、
今までの常識や相手の想定を上回る戦法を、世界のトップのチームが仕掛けるのは、
ここから先のサッカーのレベルをさらに高めるのに一役買うと思います。
当たり前を疑い、現状を打破し、新たなスタンダードを作る。
世界のトップチームが示したその姿は、
日々革新、改善を続ける企業努力に近いと思いました。
私も慢心することなく、変化、進化していきたいと感じさせる出来事でした。