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岩田 徹

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第270回 中傷への疑問

2026/02/20

ミラノ・コルティナ五輪が開催中。
時差の関係でなかなかオンタイムで見ることは難しいですが、
連日、日本代表選手の活躍が取り上げられています。
私が子どもの頃の冬の五輪では、
日本がメダル争いできそうな種目は限られていたような記憶があります。
獲得するメダル数も一桁台で、世界のレベルの高さを感じていました。
しかし昨今はメダル獲得種目も増えたり、
各競技で優勝候補に日本選手の名前が並ぶなど、
連日、メダル獲得のニュースを期待しながら朝を迎えています。
日本選手の活躍で盛り上がりを見せる中、残念な出来事もありました。

フリースタイルスキー女子スロープスタイルで前回の北京五輪から
2大会連続で代表に選出された近藤心音選手。
前回の北京では、本番前の練習で右膝を怪我し、
ビッグエアを含めた2種目を棄権、欠場しました。
4年の歳月を経て再度選ばれたミラノ・コルティナ五輪。
近藤選手も前回の悔しさを晴らすべく現地に乗り込んだと思います。
しかし不運なことに、今回も本番前の練習中に転倒。
左膝の前十字靭帯を損傷するという大怪我を負い、無念の棄権、欠場。
2大会連続で五輪本番を迎えることができず、
近藤選手自身が一番無念だったと思います。

ですが、このニュースが知らされた後、
近藤選手のインスタグラムのコメント欄に、
「もし選ばれても次は辞退してくださいね。」
という、信じられないコメントがあったそうです。
このニュースを見た時、私自身、信じられない気持ちでいっぱいになりました。
一番傷ついている選手に対して、どこの誰だかわからない人が、
本人をさらに傷つけるコメントをする。
近藤選手が競技一本に集中し、どんな思いでこの4年を過ごし、
2大会連続の五輪出場を決め、強い気持ちで現地入りしたと思います。
それを一瞬で失い、さらに先の4年後を見据えることさえ困難な精神状態だと思います。
そこにとんでもないコメントを書く人の神経が私には理解できません。
言論の自由は保障されています。
どんな人でも自由に世の中に発信できます。
ですが、傷ついた人をさらに痛めつけるようなコメントはしないでほしいと切に願います。
負の連鎖を起こすのではなく、
相手を気遣い、少しでもプラスの連鎖、循環が起こるような、
そんな世の中になってほしいと思う出来事でした。
近藤選手の1日も早い回復、復帰を願うとともに、
その滑りで日本に、世界に勇気や元気、笑顔を届けてくれることを期待したいと思います。

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