第178回 部下を成長させるポイントは『自尊心』
2024/09/30
部下に対してストレスを抱えているリーダーへ。
もちろん、リーダーたちは、一生懸命に頑張っているし、相手を慮って気も使っています。
その努力は素晴らしいし、尊敬します!
いろんな部下がいて、一筋縄ではいかないこともストレス抱えながらも頑張っている!
だからこそ、とってもシンプルなコツをお伝えしたいと思います。
リーダーと部下は視点が違う
さて、社員さんたちの1on1をすると、リーダーへの文句や愚痴を聞くことが多いです。
安心して愚痴をこぼしてくれるのは嬉しいのですが。
『経営者と社員』も『リーダーと部下』も、立場が変われば【視点】が違います。
例えば、育てようとしてやっていることが伝わらずに「リーダーなんだからこうしてほしい!」という気持ちを持たせてしまったり、など。
たくさんのすれ違いが起こっています。
いや〜、上に立つ人は苦労しますね!
人間ですから相性もあるし、「どうして、こんなことすらやらないの?」「どうして同じこと、何度も言わなきゃいけないの?」「何考えてるかわからないから、もう無理!」。
リーダーの悩みは尽きません。
ポイントは自尊心
お互いにストレスを溜めると、仕事にも支障をきたすし、心身の健康にも良くありませんよね。
そこで、相手がどんなタイプの部下だとしても、よく動くようになって成長もする、言葉がけのコツをお伝えします。
そのポイントは『自尊心』です。
みんな一律に、こう言えば良い!という魔法の言葉は一つだけありますが、それは行動に結びつけるには、まだ甘いのです。
でも、まず最初に、その言葉からお伝えしましょう。
そう、ご存知のあれです。
「ありがとう」これはいつでも意識して、なんでも使うといいと思います。
「ありがとうございます。それは・・・」「〜ですね、ありがとうございます。」
その効能を、ぜひ実感していただきたいと思います。
でも、「ありがとう」だけでは人は動かないんですね。
相手がどんどん動いて成長してくれる言葉がけは、「ありがとう」のような一つの単語があるわけではないのですが、相手の自尊心を満たすことを心がければ、すぐに身につきます。
自尊心は強力なパワーを秘めています。
自尊心が傷付けば恨まれるし、自尊心を満たしてあげれば好かれます。
具体的な方法
その方法は、とてもシンプルです!部下の、『行動・言動・存在』を認めてあげること。それだけです。
例えば、部下が何かしたことを、全く期待通りのものでなくても、まずは認めてあげるだけ!
「忙しい中、まとめてくれてありがとう!助かりました。ちょっと、ここをこんなふうに直してくれたら、すごく助かります。お願いできる?」
こんな感じです。
多くの場合、期待通りのものではなかった時に「指示した通りにやり直して」とか「なんで、こんなふうになってるの?」という言葉から伝えていることが多いようです。
もちろん、仕事だからちゃんとやってくれないと困ります。
でも『自尊心を満たす言葉がけ』それだけで、動いてくれて成長もしてくれるんだったら、やらない手はありません!
時間もお金もかからず、関係性も良くなって、部下がどんどん成長します!
変に気を遣うこともありません。
ただ、気持ちよく動いてくれて成長もしてくれる、という目的のために『行動・言動・存在』を認めて、自尊心を満たす言葉をかけるだけ!
ただ、私たちの多くは(私も含めて)、自分自身がそんなふうに育てられていないので、習慣がないから難しく感じる人が多いようです。
でもね、変に褒める必要もないし、変に気を遣う必要もないんです。
ただ、自尊心を満たすことにフォーカスするだけ。
ちなみに、『褒めて育てる』ということが流行りましたが、褒められたら嬉しいことが多いですが、時と場合によってはムッとする時もあります。
本人にとって、当たり前のことを褒められても「いや、それは当たり前、もっと努力した部分を見てよ」と感じたり、時には「バカにしてる?」と感じることもあります。
『行動・言動・存在』を認める言葉がけは、褒めるというのとは違います。
「今の対応、すごく良かった!勉強になりました」
「あなたがいてくれて、本当に助かった」
あくまでも主体はこちら側。『私が勉強になった』『私が助かった』など、私が感じていることなので、ムッとされることはありませんし、それでいて、相手の自尊心が満たされるのです。
なぜ、期待通りに動いたり成長するの?
人間は相手の期待に応えようとする性質があります。
自尊心を満たしてくれる相手の期待に応えたいと、自然に動いてくれるし、結果的に成長していきます!
だから、ポイントは自尊心。
ぜひ試してみてくださいね。
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