第182回 経営陣のコミュニケーションが組織を変える
2024/10/28
社員10~30名ほどの会社で、私が最も多く受ける相談は「社員間の対立」や「社員が自主的に動かない」といった、社員に関する悩みです。
相談を受けて、組織の状況を詳しく見ていくと、意外なことがわかることがあります。
それは、社員の問題ではなく、経営陣でもある社長の家族間のコミュニケーションが問題だということです。
なぜ、経営者の問題が組織に影響を与えるのか?
これは、子育てにとてもよく似ています。
「子供が学校に行かない!」と相談に来る親御さん。
話を聞いていくと、実は親御さん自身が、子供の意見を尊重していなかったり、過度な期待をかけていたりすることがあります。
子供の不登校は、親子のコミュニケーションの問題が表面化した結果なのです。
組織もまた、同じように、経営者の考え方や行動が、社員のモチベーションや行動に大きな影響を与えます。
問題こそが「チャンス」
「社員が問題だ」と考えるのではなく、「組織が成長するためのチャンスだ」と捉え直してみましょう。
組織で問題が起こるということは、それは同時に、組織が成長するためのヒントを与えてくれているのです。
例えば、社員のモチベーションが低いという問題。
これは、社員が自分の仕事にやりがいを感じていない、あるいは、組織の方向性と自分の目標が一致していないというサインかもしれません。
例えば…、
①社長と専務(社長の家族)のコミュニケーションがうまく行っていない場合。
社長の言うことと、専務の言うことがバラバラだと感じると、社員は、どうしていいのかわからなくなります。
②どんなに社長が先陣きって頑張っていたとしても、副社長(社長の家族)が、好き勝手やっていたら、社員たちは「やってられないよ」って感じるでしょう。
③社長だけが頑張っていも、経営陣の中にいる、社長の家族に問題がある、もしくは、社長の家族と、社長のコミュニケーションがうまくいっていないとき。
それが原因で社員が問題を起こす場合が多々あります。
だから、社員に問題を感じた時こそ、大チャンスです!
もし、これらの『根本原因』に気づかなければ、ずっと、その問題が起こり続けてしまうのですから!
経営陣が変わることで組織は変わる
経営陣(特に社長の家族間コミュニケーション)が変われば、組織は必ず変わります。
経営陣が風通しのいい会社は、その雰囲気が社員にも広がっていきます。
そして、社員を信頼し、意見を聞き、共に目標に向かって進んでいく姿勢を見せることで、社員は自発的に行動し、組織は活気あふれるものになります。
「社員に問題がある」と考えるのではなく。
「自分たちが変わることで組織を変える」という視点を持つことが、自走組織を作る第一歩です。
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