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長谷川 満

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第256回 変化時代を生き抜く鍵は先手の人事!

2025/11/05

いま私たちは、
かつてない速さで
変化し続ける時代に
直面しています。


テクノロジー・働き方・
価値観・競争環境―
あらゆる側面で
「次」を予測することが
困難な時代です。


こうした時代において、
組織が「持続的に」
成果を出し続けるためには、
人事部門が“先手を打つ”存在
となることが不可欠です。


では、先手の人事とは何か。


端的に言えば、
「変化を受けてから対応する」
のではなく、
「変化を予見し、仕掛けを始める」
ことです。


多くの企業が
“慌てて対応”して
人材枯渇・育成迷走・離職増加に
直面していますが、
そこには共通して
「人事対応が後手に回った」
構図があります。


まず、
人材採用・育成・配置・評価
といった人事の主要な機能が、
変化を待ってから動きだすのではなく、
変化の兆しを捉えて“仕込む”ことが
ポイントです。


たとえば、
働き方の多様化が進む中で、
未経験採用・ポテンシャル採用の比重を
早めに高める仕組みを整えたり、
リスキリング・クロススキル育成の設計を
先んじて立ち上げておいたり、
評価制度そのものを
「変化対応型」に
再設計しておくことが挙げられます。


これらは変化の中で
「慌てて作る」のではなく、
「予め土台を作っておく」ことで、
対応の速度と質が
まるで変わってきます。


次に、
先手を打つ人事には
“現場と人事が一体で動く仕組み”
が備わっているケースが
多く見られます。


現場が
「こういう変化を感じている」
「こういうスキルが足りない」
と思った時、
人事が即座にその声を拾い、
制度・教育・配置に
反映できるという
プロセスを持っている会社は、
変化の波を乗り越えやすい。


つまり、
人事は経営/現場から
“待たれる”存在ではなく、
変化を起こす“仕掛け人”に
なるべきなのです。


さらに、
データと仮説をもとに
変化を捉える視点も重要です。


人材流動性・スキルミスマッチ・
社員のエンゲージメント低下など、
複数の兆候を
人事視点で先に捉えることで、
制度改定・育成設計・配置見直しなどの
戦略的アクションに移せます。


つまり、
「人が辞めてから手を打つ」
のではなく、
「辞める可能性がある前に手を打つ」
構えが必要なのです。


最後に、
先手の人事とは
“文化として仕込まれている”ことが
肝要です。


単発のプロジェクトではなく、
組織にとって
「先に仕掛ける/学び続ける/繋がる」
を当たり前にする文化が
根付いていかなければなりません。


人事はその文化の担い手です。
変化を恐れず、
むしろ変化を捉えにいく組織を
つくるための起点になりましょう。


変化の激しい時代において、
企業の人事は“受け身”から脱却し、
“先手”にこそ価値がある。


この姿勢が、
企業・組織・個人、
そしてその先にいる人たちのために、
「新しい未来をつくる鍵」
になると信じています。



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